油脂業界初 EU諸国ISCC認証取得
いつも廃油のリサイクルにご協力頂き、誠にありがとうございます!
皆さまから日々お預かりしております“廃油”を将来継続してリサイクルが可能になるよう、この度、“油脂業界初”EU諸国ISCC認証を
取得することが出来ました。
お客様におかれましては、「ISCC認証原料確認書(バイオ燃料生産のための廃棄物及び副産物)油脂(100%使用済み食用油)排出担当者署名のお願い」にご協力頂き、誠にありがとうございました。
※毎年更新時には、同ご署名にご協力頂きますよう宜しくお願いします。
[ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)認証とは・・・]
バイオ燃料の原料について、熱帯雨林や泥炭地をプランテーション化した生産物(パームバージン油等)ではなく、かつ、化石燃料と比較して温室効果ガス排出量が大幅に少ない燃料であることを証明するものです。
[欧州委員会、バイオ燃料の持続可能な生産・供給のための認証機関を認定]
欧州委員会は、バイオ燃料の持続可能な生産・供給を確保するため、ISCCなどの7つの認証機関を認定した。今回の認定は、すべてのEU加盟国に直接適用される。
バイオ燃料は、化石燃料に代わる環境に配慮した燃料として注目されているが、その原料調達のために熱帯雨林や泥炭地をパーム油やサトウキビのプランテーションに転用することは、生態系や生物多様性を損なうため、持続可能とはいえない。
そこで、バイオ燃料の生産およびサプライチェーン全体の持続可能性を確保するため、EUでは、生物多様性に富み、炭素貯留機能の高い土地で原料を生産しないことや、生産チェーン全体における温室効果ガスの排出を化石燃料に比べ35%以上削減することなど、バイオ燃料の基準を設けている。また、欧州委員会は、認証機関に対し、EUの「再生可能エネルギー指令」で定められた持続可能性要件を満たしていると判断した場合、5年間の認定を与えることとなっている。今回認定された認証機関は、今後、バイオ燃料の生産地などに関して検証を行い、基準を満たしている製品に対して証明書を発行するという。
[ISCC認証申請の経緯]
欧州域内では本年より、輸入燃料も含め、ISCC等の認証を受けていない燃料は持続可能な燃料として認められません。
当社では、バイオディーゼル燃料の規格原料である油脂(100%使用済み食用油)を製造するため、第三者検証・認定機関である『Control Union Certificate』によりISCC認証申請となりました。日本企業ではほとんど認証がされておらず、世界的にも、使用済み食用油由来のバイオディーゼル燃料は例が少ないものです。
[ISCC認証申請のメリット]
現在、日本国内から廃食用油(使用済み食用油)は、約30万t排出されています。
このほとんどが国内消費(リサイクル原料として使用)されていますが、約5~10%が相場の影響によって、国内では消費しきれず輸出しているのが現状です。お客様からお預かりした大切な原料の相場を安定化(需要と供給のバランスを取る。)することで、今後もお客様負担をさせないような相場維持をしたいため、今回の取組みとなりました。